Written By: 川俣 晶
圧倒的に印象深いのは、最初の「ワカバ一人旅」ですね。
家族に心配されることを避けて、自分一人で旅に出る前半。一人で挑戦を続ける若い母親の魅力が出ています。
しかし問題は後半です。島のレンタサイクル店のオヤジが持っているわだかまりを、まさに自転車の天使のように解決していくその魅力。まるで心が読めるかのように、オヤジの心を先取りしていく鮮やかさ。そして、最後に領収書の宛名を通して名乗る「粋」。
いや~、これは素晴らしい作品です。
何回読み返してもいいぞ!